コエンザイムQ10が歯周病を改善する

コエンザイムQ10は歯周病の原因となる酸化ストレスを軽減したり、ドライマウスを改善する働きがあり、歯周病の予防や改善に役立ちます。

歯周病は口内だけの病気ではなく、放置すると口から全身へと歯周病菌が広がり、様々な病気を引き起こす原因となります。
歯周病治療と合わせてコエンザイムQ10を利用することで、より高い効果が期待できます。

歯周病とは

日本で年間300万人以上が発症する歯周病

歯周病は、プラーク(歯垢)に含まれる糖やタンパク質などをエサにして増殖した歯周病菌が、歯を支える歯肉や歯槽骨を破壊する口腔疾患です。
厚生労働省が発表した2014年の患者調査によると、年間331万人の方が発症し、前回の調査よりも65万人も患者数が増えています。(参考元1)女性は男性よりも患者数が多く、若い人よりも中高年世代が罹りやすい傾向にあります。

歯周病は全身に悪影響を与える

詳しい情報(クリック)

歯周病菌によって歯を支える歯肉などの組織が破壊されると、炎症によって赤く腫れあがり出血します。症状が進行すると歯と歯肉の境目の歯周ポケットが深くなり、やがて歯が抜け落ちてしまいます。
歯周病は虫歯よりも歯を失うリスクが高いと言われています。さらに歯周病は口腔環境が悪化させるだけでなく、全身の健康状態にも大きな影響を与えます。糖尿病や動脈硬化を悪化させ、心筋梗塞や狭心症のリスクを高めることが分かっています。

歯周病とコエンザイムQ10の関係

コエンザイムQ10は歯周病に有効

コエンザイムQ10は優れた疲労回復効果や抗酸化作用を持つことで知られています。医薬品のほかサプリメントから気軽に摂ることができる健康成分です。
さらに近年の研究では、コエンザイムQ10が歯周病などの口腔疾患に対して有効であることが明らかになっています。

疲労を回復させる効果があり、抗酸化作用によって体内の活性酸素を除去するコエンザイムQ10が、どうして口の中で働くのか疑問に思われる方もいるでしょう。
確かにコエンザイムQ10はもともと心臓機能が低下する「うっ血性心不全」の治療に用いられた薬です。心臓機能を回復させる効果と歯周病の改善は全く関係がないように思えます。

歯肉に含まれるコエンザイムQ10の量が関係していた

実は歯周病患者は、歯肉細胞に含まれるコエンザイムQ10の量が低下していることが報告されています。これはコエンザイムQ10の量と歯周病の発症が関係している可能性を示唆しています。

歯周病は若い人よりも中高年世代が罹りやすい傾向にあります。一方で体内のコエンザイムQ10は、20歳をピークに加齢によって減少していきます。このことが中高年世代に歯周病患者が多い理由の一つと考えられています。

コエンザイムQ10の抗酸化作用が歯周病を改善する

歯周病の原因の一つが酸化ストレス

歯周病の原因の一つに「酸化ストレス」の増加が挙げられます。

私たちは体内に酸素を取り込むことで体を動かすエネルギーを作り出し生命を維持しています。
ところが体内に取り込んだ酸素のうち最大5%は、普通の酸素よりも反応性が高く、強い酸化力を持つ「活性酸素」に変化します。
活性酸素は、細菌やウイルスの除去など体に良い働きもしますが、増えすぎると細胞を錆つかせてしまいます。このような活性酸素による悪影響を酸化ストレスと言います。

とはいえ、私たちの体は酸化ストレスに対して全く無防備なわけではありません。体内では酸化ストレスから細胞を守るために、抗酸化物質を作り出すことで対抗しています。
食事から摂ることができるビタミンEやビタミンC、体内で合成できるコエンザイムQ10がその代表です。ところが年齢を重ねると体内の抗酸化物質が不足するため、活性酸素を除去する力が低下して酸化ストレスが増加してしまいます。

コエンザイムQ10の抗酸化作用

優れた抗酸化作用を持つコエンザイムQ10には、体内の余分な活性酸素を除去する働きがあります。つまり歯肉細胞に含まれるコエンザイムQ10は、活性酸素が引き起こす酸化ストレスから歯肉細胞を守っているのです。
そのため歯肉細胞に含まれるコエンザイムQ10の量が低下すると、酸化ストレスを抑えることができずに歯周病の発症に繋がると考えられています。
これらのことからコエンザイムQ10を摂ることで酸化ストレスがコントロールされると、歯周病の症状が改善される可能性があります。

なお、コエンザイムQ10は大きく分けて酸化型と還元型があります。このうち抗酸化作用が認められているのは還元型のみです。

【コエンザイムQ10が歯肉の酸化ストレスを抑制することを示す試験結果】

還元型コエンザイムQ10を含む軟膏を歯肉に塗ったラットは、還元型コエンザイムQ10を含まない軟膏を塗ったラットと比べて、歯肉の酸化ストレスが抑制されることが分かっています。(参考元2)

ヒトを対象とした臨床試験で有効性が示されている

歯周病治療の現場では、コエンザイムQ10の補助的な効果を期待して継続的な摂取や局所的な投与が試みられています。
コエンザイムQ10を摂るだけで歯周病が改善されるとは限りませんが、他の治療薬と併用することでより高い効果が期待できます。
ヒトを対象とした臨床試験では、コエンザイムQ10を摂ることで口腔環境が改善され、歯周病に対して有効であることが報告されています。

【コエンザイムQ10の効果を示す試験結果】

軽度から中程度の歯周病患者57名を対象に、まず二つのグループに分けて、一方には還元型コエンザイムQ10を1日150mg、2ヶ月間摂ってもらいました。
摂取前と摂取1ヵ月後、摂取2ヵ月後には、プラークの付着程度、歯周ポケットの深さ、歯周病検査時の出血の有無、歯肉退縮量、口臭、唾液中の抗酸化力を調べました。

その結果、還元型のコエンザイムQ10を摂った方は、摂取2ヶ月後にプラークの付着程度の低下、歯周病検査時の出血の有意な低下、唾液中の抗酸化力の増加傾向が確認されました。
さらに口臭の評価では、摂取前と比較して半分程度に低下する傾向にあることが確認されました。これらのことから、還元型のコエンザイムQ10を摂ることで口腔内環境が改善する可能性が示されました。(参考元2)

ドライマウスを改善するコエンザイムQ10

唾液の量と歯周病の関係

唾液は口腔環境を保つために不可欠な存在

私たちの口内では、正常な状態であれば1日に約1500ccもの唾液が分泌されます。この唾液は単なる水分ではありません。抗菌物質や免疫物質を含み、口腔環境を保つために欠かせない存在です。
さらに唾液の中には1mlあたり数億個もの細菌が生息しています。細菌と聞くと体に有害な病原菌を連想しがちですが、細菌は大きく分けて体に有用な働きをする善玉菌と害を及ぼす悪玉菌があります。
口の中にも善玉菌と悪玉菌が両方生息しています。口内に生息する善玉菌は、口腔環境を弱酸性に保つことで、歯周病や虫歯の原因となる悪玉菌の増殖を抑えています。

歯周病のリスクを高めるドライマウス

中高年世代に多いドライマウスは、加齢によって唾液の分泌量が減ることで引き起こされる症状です。「口が乾く」「のどが渇く」「ネバネバする」「味覚がおかしい」などの違和感がある方は、ドライマウスの可能性があります。
唾液は歯周病菌の繁殖を抑える作用があるため、唾液の量が減って口の中が乾燥すると歯周病のリスクを高めてしまいます。
歯周病を予防するためにはドライマウスを改善する必要があります。特に中高年の女性はドライマウスを発症しやすい傾向にあるため要注意です。
口内の乾燥が気になる方は、日ごろからジェルやスプレー、デンタルウォッシュなどで保湿ケアを行い、外出時はマスクを着用して、唾液を減らさないようにしましょう。

コエンザイムQ10がドライマウスに有効

これまでの研究では、体内の活性酸素が増えることで引き起こされる酸化ストレスによって、細胞膜脂質や膜たんぱく質が変化することが分かっています。
それによって唾液の分泌量が低下して唾液腺組織が傷つくことが、ドライマウスの原因の一つに挙げられています。

優れた抗酸化作用を持つコエンザイムQ10には、酸化ストレスを抑える働きがあります。さらにミトコンドリア内膜でATP(アデノシン3リン酸)というエネルギー源を作る働きをしています。
これまでの研究では、心疾患や糖尿病、肝疾患などに対して有効性が認められています。

この抗酸化作用がドライマウスに対しても有効ではないかと考えられています。
そこで、酸化ストレスによって起こる唾液分泌障害に対する効果と、唾液腺細胞から唾液が分泌されるときに使われるエネルギーの供給を期待して臨床試験が行われました。

【コエンザイムQ10の効果を示す試験結果】

ドライマウスを自覚する66名を対象に、まず二つのグループに分けて、一方にはコエンザイムQ10を1日100mg、1ヶ月摂ってもらいました。摂取前と摂取後には唾液分泌量と唾液中の酸化ストレスマーカーを測定して比較しました。

その結果、コエンザイムQ10を摂った方は唾液分泌量が有意に増加することが確認されました。また唾液に含まれるコエンザイムQ10の量が摂取前よりも増加することも確認されました。
この結果からコエンザイムQ10を摂ることで唾液の分泌量が増加し、ドライマウスの症状が改善される可能性が示されました。(参考元2)

参考元1:歯肉炎及び歯周疾患の総患者数は331万5,000人 厚生労働省「平成26年患者調査の概況 」より | 生活習慣病の調査・統計 | 一般社団法人 日本生活習慣病予防協会
参考元2:コエンザイムQ10の基礎と応用 コエンザイムQ10協会編 丸善出版

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