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活性型コエンザイムQ10とは

吸収性に優れた活性型コエンザイムQ10

優れた疲労回復効果や抗酸化作用が期待できるコエンザイムQ10は、サプリメントから気軽に摂れる人気の成分です。
ところがコエンザイムQ10は製造段階で特別な加工を行わない限り、脂質の一種である脂溶性であり、体内で吸収されにくいという欠点があります。
そこで活性型コエンザイムQ10は、特許技術によって成分の構造を変化させることで、体内で吸収されやすくすることに成功しました。
さらにメーカーによっては分子を小さくすることで、安定性を高めることでより吸収されやすく改良しています。吸収性に優れた活性型コエンザイムQ10は、少ない摂取量でも高い効果が期待できます。

脂溶性のコエンザイムQ10は体内で吸収されにくい

コエンザイムQ10は体内で吸収されにくいという欠点があります。これは製造段階で特別な加工を行い限り、脂に溶ける脂溶性であり、脂質の一種であるためです。
脂質を吸収するためには、胆のうから分泌される胆汁酸で乳化(※1)する必要があります。脂溶性のコエンザイムQ10も同じプロセスで吸収されます。
このため摂取した量の10%程度しか吸収されないとされています。(参考元1)100mg摂ってもたった10mgしか吸収されないのです。
(※1)水と油のように、本来混ざり合わないものを混ぜ合わせること

関連記事:吸収率でコエンザイムQ10を選ぶ

活性型コエンザイムQ10の特徴

ミセル化することで吸収性を高めている

脂溶性のコエンザイムQ10は、小腸で胆汁酸によってミセルという構造に変化することで、水中に分散されて粘膜から吸収されます。
そこで活性型コエンザイムQ10は、製造段階でミセル化処理を行うことで体内での吸収性を高めています。コエンザイムQ10をミセル化すると水と油が混濁した状態になります。
小腸で水分と油分は別々の取り込み口から吸収されます。ミセル化によって水分と油分に分かれるため、凝集することなくそれぞれ別の場所からスムーズに吸収されます。
ビーグル犬に経口投与させたところ、脂溶性のコエンザイムQ10と比べて8.75倍吸収されることが確認されています。(参考元2)

メーカーによっては分子を小さくし安定性を高めている

さらにメーカーによっては特殊な技術によって、コエンザイムQ10の分子を小さくすることで、より安定性を高めています。
経口摂取した成分が体内に吸収されるためには、小腸の粘膜を通過する必要があります。ところが成分の分子が大きいと、一部が粘膜にブロックされて吸収が阻害されてしまいます。
コエンザイムQ10の分子を小さくすると、小腸の粘膜を通過しやすくなり、より吸収されやすくなります。

胃腸に負担がかからない

脂溶性のコエンザイムQ10は時間をかけて吸収されるため、胃腸に負担をかけてしまいます。このため空腹時に摂取すると、胃もたれ、食欲不振、下痢などの副作用が発生することがあります。
活性型コエンザイムQ10は製造段階で乳化して水中に分散させているため、胃腸に負担がかかりません。空腹時でも副作用を気にすることなく摂ることができます。
一般的なコエンザイムQ10は食後に摂るように推奨されていますが、活性型はいつでも自分の好きなタイミングで摂ることができます。

関連記事:コエンザイムQ10を摂るタイミング

安全性が高い活性型コエンザイムQ10

活性型コエンザイムQ10は、国内大手メーカーが提供する安全性の高い原料を使用しています。発酵法によって酵母からコエンザイムQ10を抽出し、高い技術で精製しています。
肉や魚などの食品に含まれるコエンザイムQ10と同じ構造をしているため、副作用の心配をすることなく安心して摂ることができます。

関連記事:コエンザイムQ10は発酵法と合成法どちらが良いか
関連記事:国産のコエンザイムQ10を選ぶ

活性型は基本的に還元型と同じ

コエンザイムQ10は状態によって酸化型と還元型に分けられる

コエンザイムQ10を状態で分類すると酸化型と還元型に分けられます。酸化型とはその名の通り、空気に触れた酸化した状態でオレンジ色をしています。
一方の還元型は全く酸化していない状態で白い色をしています。このうち私たちの体内で利用することができるのは還元型のみです。
酸化型は体内で還元酵素によって還元型に変換してからでないと利用することができません。また抗酸化作用を持つのは還元型のみです。

活性型は還元型でもある

活性型コエンザイムQ10は還元型と同じ状態です。混乱してしまいがちですが、活性型は還元型のコエンザイムQ10を、より吸収されやすいように加工したものです。
還元型は体内に吸収されればすぐに利用できます。しかし、もともとのコエンザイムQ10は脂溶性のためスムーズに吸収されません。
これではどんなに還元型の機能性が優れていても効率が良くありません。そこで吸収性を改良するために、国内の企業が特許技術を取得して開発したコエンザイムQ10を一部では活性型と呼んでいるのです。

関連記事:還元型コエンザイムQ10とは

参考元1:「コエンザイムQ10」で元気が出る、病気が治る! 永田勝太郎著 日本文芸社
参考元2:コエンザイムQ10は吸収率!! 活性型【特許技術】がいいわけ?

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