コエンザイムQ10と合わせて摂りたいコラーゲン
コエンザイムQ10とコラーゲンは相性の良い組み合わせ
美容効果が期待できるコエンザイムQ10は、女性向けの成分として知られています。健康食品として認可されていて、市場にはさまざまな種類のサプリメントが売られています。
そこでコエンザイムQ10と一緒に摂りたいのがコラーゲンです。サプリメントなどから経口摂取したコラーゲンは、血流に乗って肌に届くことが確認されています。
一方のコエンザイムQ10には血流を整える働きがあり、肌に必要な栄養分を届けてコラーゲンを作る「繊維芽細胞」を活性化してくれます。
もちろんサプリメントから摂ったコラーゲンも一緒に届けてくれます。コエンザイムQ10とコラーゲンはとても相性の良い組み合わせです。一緒に摂ることで相乗効果が期待できます。
肌の潤いと弾力を保つコラーゲンの働き
たんぱく質の一種であるコラーゲンは、肌の潤いと弾力を保つために不可欠な成分です。皮膚は外側から順に表皮、真皮、皮下組織によって構成されています。このうちコラーゲンは真皮層に存在するたんぱく質の70%を占めています。
一方の表皮ではバリア機能によって肌を乾燥から守っています。ところが真皮からコラーゲンが失われると水分を保持する力が失われるため、バリア機能を維持することができなくなります。
バリア機能が低下することで肌がカサついて、潤いとハリが失われ、シワやたるみが目立つようになります。
加齢によって失われていくコラーゲン
コラーゲンは年齢を重ねることで少しずつ減少し、40代以降になると減少のペースが大きくなります。これは加齢によって真皮層の繊維が細くもろくなることと、紫外線の影響が大きいと考えられています。
そこでサプリメントなどからコラーゲンを摂ることで、年齢によって失われていくコラーゲンを補う必要があります。
コラーゲンの生成を促すコエンザイムQ10
動脈硬化が引き起こすコラーゲンの減少
コラーゲンが存在する真皮層には毛細血管が張り巡らされていて、必要な栄養分を供給しています。ところが加齢などの影響でこの毛細血管が「動脈硬化」に陥ると、血流が悪化して十分な栄養分が運ばれなくなります。
動脈硬化が進むとやがて真皮層の毛細血管そのものが減少して、コラーゲンが一気に失われていきます。
血流を整え動脈硬化を予防する
動脈硬化は悪玉コレステロールが活性酸素によって「過酸化脂質」に変わることで進んでいきます。コエンザイムQ10には優れた抗酸化作用があり、体内の余分な活性酸素を中和する働きがあります。
コエンザイムQ10によって悪玉コレステロールの酸化が抑えられることで、血流が整えられ動脈硬化を予防することができます。
コラーゲンの生成を促す
真皮層には繊維芽細胞が存在しコラーゲンを作るとともに、網の目のようになっているコラーゲンの要を繋ぐ役目を担っています。
コエンザイムQ10によって血流を整えられると、真皮層に必要な栄養分が供給されて繊維芽細胞が活性化されます。それによってコラーゲンの生成が促されて、肌の潤いと弾力が保たれます。
紫外線によるコラーゲンの分解を防ぐコエンザイムQ10
強い紫外線がコラーゲンの分解を進める
肌が強い紫外線を浴びると活性酸素が作られます。その影響でコラゲナーゼと呼ばれる酵素が活性化し、コラーゲンの分解を進めてしまいます。
コラゲナーゼを抑制しコラーゲンの分解を防ぐ
コエンザイムQ10には優れた抗酸化作用があり、表皮を構成する角化細胞が活性酸素によって酸化するのを防いでくれます。その結果、コラゲナーゼの働きが抑制されてコラーゲンの分解を防いでくれます。
コエンザイムQ10とコラーゲンを併用する際の注意点
摂り過ぎに注意
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コエンザイムQ10はもともと人間の体内に存在する成分であり、安全性の高さが認められています。それでも副作用のリスクが全くないわけではありません。
コエンザイムQ10の過剰摂取によって、胃もたれ、食欲不振、下痢、吐き気、動悸、発疹などの副作用が発生することがあります。
サプリメントからコエンザイムQ10を摂る際は、パッケージなどに書かれている1日の摂取目安量を守り、摂り過ぎないようにしましょう。一方のコラーゲンはたんぱく質の一種であり副作用はありません。安全な素材から抽出している限り、摂り過ぎても健康への悪影響はないとされています。
吸収率を考える
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せっかく体に良い成分を摂っても吸収されなければ効果が期待できません。コエンザイムQ10は脂に溶ける脂溶性で、脂質の一種です。そのため吸収率が10%程と低いのが欠点です。
油を含む料理と一緒に摂ると多少ですが吸収率が高くなります。最近ではより吸収率が高い水溶性のコエンザイムQ10が少しずつ増えています。吸収率が気になる方は水溶性を選びましょう。一方のコラーゲンは空腹時に摂ると早く吸収されます。また熱を加えるとゼラチン化して吸収率が低下します。温かい飲み物と一緒に摂るのは避けましょう。
コラーゲンを低分子化した「コラーゲンペプチド」は、通常のコラーゲンよりも吸収率が優れています。コラーゲンペプチドを配合したサプリメントを選ぶと良いでしょう。
持病がある方はかかりつけの医師に相談する
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持病がある方はコエンザイムQ10を摂ることで症状が悪化する恐れがあります。必ず摂取開始前にかかりつけの医師に相談してください。