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コエンザイムQ10は熱や光に弱い

コエンザイムQ10は熱や光に弱い

コエンザイムQ10は不安定

疲労回復や抗酸化作用など優れた効能を持つことで知られるコエンザイムQ10は、サプリメントから気軽に摂ることができる健康成分です。さらに誰でも購入できるOTC医薬品として薬局で購入することができます。
いまやすっかり身近になったコエンザイムQ10ですが弱点もあります。そのままの状態では不安定で、熱や光の影響を受けてすぐに酸化してしまいます。
どれほど優れた効能があっても、品質が劣化してしまっては十分な効果は期待できません。それどころか熱や光の影響で変質したコエンザイムQ10は体に有害であるという指摘もあります。

酸化型と還元型の違い

酸化型と還元型

コエンザイムQ10は大きく分けて酸化型と還元型があります。酸化型とはその名の通り、酸素の影響で酸化した状態でオレンジ色をしています。安価に製造できるため、多くのサプリメントや医薬品に採用されています。
一方の還元型は酸化していない状態で白い色をしています。私たちの体内で利用できるのは還元型のみです。とはいえ酸化型に効果がないわけではありません。酸化型は小腸から吸収される際に還元酵素によって還元型に変換されてから利用されます。

比較的安定している酸化型

酸化型は体内で還元型に変換する必要があるうえ、全てが変換されるわけではないため、還元型よりも効果が低いとされています。
ですが酸化型は比較的安定しています。室温程度であれば劣化することがないため、常温で保存することができます。ただし直射日光を浴びると別の物質に変化してしまいます。
経口摂取する場合は特に問題はありませんが、クリームなどを肌に塗った後は日差しの強い昼間の外出を出来るだけ避けてください。

還元型は低温で保存する必要がある

一方の還元型は体内で変換する必要がないため、酸化型よりも効果が優れています。しかし酸化型よりも熱や光の影響を受けやすく、容易に酸化して酸化型に変化してしまいます。
また常温では劣化しやすくとても不安定です。そのため低温で保存するか、ビタミンCなどの還元剤と一緒に保存する必要があります。還元型のサプリメントを購入した場合は、常温に置くことを避けて冷蔵庫で保存しましょう。

48℃で溶け出すコエンザイムQ10

詳しい情報(クリック)

コエンザイムQ10は高温の環境下に置くと溶けてしまうことがあります。どれくらいの温度で溶けるかは形状によって異なります。
ソフトカプセルの場合は48℃で溶けてしまいます。(参考元1)とはいえ保管する場合、真夏に直射日光の当たる窓辺などに置かない限りは室温で溶けることはまずありません
また熱で溶けてしまったとしても温度が下がると元の粉末に戻ります。ですがいずれにしても一度溶けると劣化する恐れがあることに違いはありません。熱い飲み物や料理に混ぜるといった摂り方は避けたほうが良いでしょう。

光に当たると酸化する

詳しい情報(クリック)

コエンザイムQ10は熱だけでなく光にもとても弱いため、長期間保管する場合は出来るだけ光に当たらないように工夫する必要があります。
ほとんどのサプリメントはアルミニウムの袋や光を通さない色付きのビンなどの容器に入っています。しかし、中には「使いやすいから」という理由で購入後に別の容器に移し替えてしまう方がいます。
このときに透明なプラスチックやビニールなどの光を通す容器に移し替えてしまうと、紫外線の影響で劣化してしまう恐れがあります。
別の容器に移し替えずにそのまま光の当たらない冷暗所に保管しましょう。容器から出すときも直射日光が当たらないようにしてください。

食品に含まれるコエンザイムQ10はどうなのか

コエンザイムQ10は肉や魚、油脂類など私たちが日常的に口にする多くの食品に含まれています。サプリメントだけでなくこれらの食品を摂ることで、コエンザイムQ10を補うことができます。

ではサプリメントと同様に食品に含まれるコエンザイムQ10も、熱や光の影響で劣化してしまうのでしょうか? 結論から言えば、熱や光の影響を受けて劣化する可能性があります。
しかし、ほとんどの食品に含まれているコエンザイムQ10は比較的安定した酸化型です。熱に強く240℃以上で加熱しない限りは、コエンザイムQ10の構造そのものが破壊されることはありません。(参考元2)
240℃というのはかなりの高温です。普段の調理でそこまで加熱するのは高温に設定したオーブンで焼くときくらいで、炒め物や揚げ物程度でコエンザイムQ10が破壊されることはありません。
そもそも熱の影響を気にして加熱調理を控えるくらいなら、サプリメントからコエンザイムQ10を摂れば良いのです。
一方の光に関しては食品内部に閉じ込められているため、コエンザイムQ10が直接光を浴びることは普通はなく大きな影響はないと言えます。

熱や光から守るコエンザイムQ10包接体

近年ではコエンザイムQ10の熱や光の影響を受けやすいという弱点を克服するために、特殊な加工を行うことで安定性を高める研究が行われています。
その中でも効果が注目されているのが、「γ-シクロデキストリン」という物質でコエンザイムQ10を包み込む技術です。このような加工を行ったものを「コエンザイムQ10包接体」と呼びます。

γ-シクロデキストリンはブドウ糖が8個くっついたオリゴ糖の一種で、環状オリゴ糖とも呼ばれています。あまり聞き慣れない成分ですが、練りわさびや消臭剤スプレーなど私たちが身近に目にする製品にも使われています。
コエンザイムQ10はキノン骨格と、そこから角のように伸びたイソプレンという二つの部位によって構成されています。このうち熱や光の影響を受けやすく酸化しやすいのはイソプレンです。
そこでコエンザイムQ10包接体はγ-シクロデキストリンで包み込むときに、イソプレンのみを内部の空洞に取り込みます。熱や光に弱いイソプレンだけをしっかり守ることで酸化が抑えられます。

参考元1:コエンザイムQ10の魅力 神様の贈り物 永田勝太郎著 佐久書房
参考元2:コエンザイムQ10の基礎と応用 コエンザイムQ10協会編 丸善出版

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