コエンザイムQ10で白髪予防
活性酸素を除去して白髪を予防するコエンザイムQ10
コエンザイムQ10には優れた抗酸化作用があり、アンチエイジングに良い成分として知られています。そこで期待したいのが40代から少しずつ目立ち始める白髪を予防する効果です。
白髪の原因の一つは加齢によって増える活性酸素です。コエンザイムQ10には体内の余分な活性酸素を除去する働きがあります。白髪が気になる前にコエンザイムQ10を積極的に摂ると良いでしょう。
白髪を作る活性酸素
活性酸素が引き起こす老化
白髪は一般的に老化によって作られます。老化は誰にも訪れるものですが、一方で老化の進行には個人差があり、中には年齢を重ねても若々しさを保っている方もいます。
老化は生活習慣によって少しでも遅らせることが可能です。そこで老化を促進させる原因として、近年になり注目されているのが活性酸素です。
私たちが呼吸や食事の際に取り込んだ酸素のうち、最大5%程度が活性酸素に変わります。体内で活性酸素が増えると細胞を酸化させて老化を進めてしまいます。
活性酸素が白髪を増やす
では白髪はどのようにして生まれるのでしょうか? 髪は頭皮にある「毛母細胞」によって作られています。この毛母細胞の周辺には「メラノサイト」という細胞があり、メラニン色素を作り出しています。
メラニン色素は日焼けの原因として知られていますが、実は艶やかな黒髪を作る色素でもあります。メラノサイトで作られたメラニン色素が毛母細胞に運ばれることで黒い髪が作られます。
ところが活性酸素によってメラノサイトが老化すると、新陳代謝が遅くなることで細胞の機能が低下してしまいます。その影響で十分な量のメラニン色素が作られなくなることが、白髪を増やす原因の一つと考えられています。
活性酸素を除去するコエンザイムQ10
優れた抗酸化作用を持つコエンザイムQ10
私たちの体は細胞の老化を進める活性酸素をただ放置しているわけではありません。コエンザイムQ10などの「抗酸化物質」を働かせることで、体内で増えた活性酸素を除去しています。
コエンザイムQ10は全身の細胞で生合成されるため、体内のあらゆる場所で働くことができます。その抗酸化力はビタミンEと同等であり、アンチエイジング効果が期待されています。
コエンザイムQ10の抗酸化作用によって、活性酸素からメラノサイトを守ることができ、白髪予防にも繋がります。
コエンザイムQ10は加齢によって減少する
ところが体内のコエンザイムQ10は20歳をピークに加齢によって減少していきます。これは体内で生合成されるコエンザイムQ10の量が低下するためと考えられています。
体内のコエンザイムQ10が減少すると、活性酸素の除去が追いつかなくなり細胞の老化が進んでしまいます。
40代になると減少のペースが大きくなるため、中高年の方は食事やサプリメントからコエンザイムQ10を積極的に摂る必要があります。
ビタミンEと併用するとより効果的
体内で働く抗酸化物質としてはコエンザイムQ10のほかに、ビタミンCやビタミンEがあります。どちらもコエンザイムQ10と相性が良い成分です。
特に脂に溶ける脂溶性のビタミンEには、脂質の酸化を抑える働きがあります。コレステロールや脂肪酸が活性酸素によって酸化すると「過酸化脂質」が作られます。
この過酸化脂質には強い酸化作用があるため、老化予防はいかにして脂質の酸化を抑えるかが重要になります。白髪予防にはコエンザイムQ10とビタミンEの併用がより効果的です。
コエンザイムQ10を配合した白髪染めがお勧め
白髪染めやヘアカラートリートメントで頭皮に直接コエンザイムQ10を届ける
コエンザイムQ10は健康食品として認可されていて、サプリメントから摂ることができます。とはいえ経口摂取したコエンザイムQ10が全身の細胞に運ばれるまでには一定の時間がかかります。
即効性がないため、サプリメントを摂ったからといってどれほど白髪予防に効果があるかは分かりません。
そこでお勧めなのが白髪染めやヘアカラートリートメントなどのヘアケア用品です。最近ではコエンザイムQ10を配合したヘアケア用品が少しずつ増えています。
サプリメントとは異なり、頭皮に直接コエンザイムQ10を届けることができるため、早く効果が現われます。既に白髪が目立ち始めている方も、白髪の増加を抑える効果が期待できます。
サプリメントとの併用で相乗効果が期待できる
一方で老化予防にはコエンザイムQ10を全身の細胞に届ける必要があります。活性酸素は体内のさまざまな場所で作られるため、部分的なケアだけでは不十分です。
そこでコエンザイムQ10を配合した白髪染めやヘアカラートリートメントとサプリメントを併用すると良いでしょう。両方行うことで相乗効果が期待できます。