コエンザイムQ10のクリームの特徴
ハリとツヤのある肌に整えるコエンザイムQ10のクリーム
コエンザイムQ10は優れた美容効果が期待できることから、サプリメントだけではなくスキンケア化粧品にも配合されています。
その中でクリームは、ハリとツヤのある肌に整えるために使用します。コエンザイムQ10にはエネルギー産生効率を高める働きがあり、肌細胞を活性化してくれます。
それによって「ターンオーバー」が促されて、若々しい肌へと導いてくれます。さらに活性酸素によってコラーゲンが分解されるのを防ぎ、乾燥によるシワを改善します。
また脂に溶ける脂溶性のコエンザイムQ10は、油分の多いクリームと相性が良く、配合しやすいというメリットがあります。
コエンザイムQ10クリームの効果
肌のターンオーバーを促して若々しい肌を保つ
乳液の後に使用するクリームは、肌を乾燥から守る油分を補って蓋をします。バリア機能(乾燥や外部刺激から肌内部を守る)の低下を抑制し、ターンオーバー(肌の生まれ変わり)の乱れを防ぎます。
さらにコエンザイムQ10のクリームならより高い効果が期待できます。コエンザイムQ10にはエネルギー産生効率を高める働きがあり、肌細胞を活性化してくれるからです。
その結果として、ターンオーバーが促されて、ハリとツヤのある若々しい肌を保つことができます。
乾燥によるシワを改善する
コエンザイムQ10のクリームにはシワを改善する効果が期待できます。
肌が強い紫外線を浴びると活性酸素が作られ、活性酸素の攻撃によってシワができてしまいます。
コエンザイムQ10には優れた抗酸化作用があり、紫外線によって発生した活性酸素を除去してくれます。女性の肌にコエンザイムQ10を1%含むクリームを5ヶ月間塗ったところ、シワが改善されることが確認されています。(参考元1)
より効果を得られるコエンザイムQ10クリームは
医薬部外品に指定されたクリーム
化粧品に配合できるコエンザイムQ10は100gあたり0.03gまで
化粧品に配合できるコエンザイムQ10は薬機法によって、100gあたり0.03gまでと規制されています。
そのためコエンザイムQ10を配合していると謳っていても、実際には配合量が少なすぎる化粧品が多いのが実情です。「最低でも0.1g配合しないと効果が期待できない」という指摘もあります。
医薬部外品のクリームなら最大10倍のコエンザイムQ10を配合できる
配合量が少ない市販の化粧品では満足できないという方は、医薬部外品のクリームを選びましょう。
肌に塗るクリームやローションの場合、医薬品または医薬部外品として認められると、コエンザイムQ10を100gあたり0.3gまで配合することができます
つまり最大で化粧品の10倍のコエンザイムQ10が含まれていることになります。高濃度のコエンザイムQ10を肌に届けることで、配合量の少ない化粧品よりも高い効果が期待できます。
特に医薬部外品のクリームは、化粧品と同じ感覚で使うことができます。クリームを購入する際は、医薬部外品であるか確認しましょう。
皮膚科で処方してもらうクリーム
皮膚科で高濃度のコエンザイムQ10入りクリームを処方して貰う方法もあります。一部の皮膚科ではコエンザイムQ10をシワやたるみといった肌トラブルの治療に使用しています。
コエンザイムQ10を1~3%配合したクリームを処方しているところが多い傾向にあります。含まれるコエンザイムQ10の量が明示されているため、安心して利用することができます。
シワやたるみに悩まされている方は、コエンザイムQ10入りクリームを処方する皮膚科を探してみましょう。
クリームを塗った後は日光に当たるのを避ける
コエンザイムQ10は熱と光に弱い
コエンザイムQ10には熱と光に弱いという欠点があります。高熱に晒されると成分が変性し、光に当たると酸化が進んでしまいます。
特に熱で変性したコエンザイムQ10は体に有害であるという指摘があります。コエンザイムQ10のクリームを熱や光から守る必要があります。
日中の外出には注意が必要
コエンザイムQ10を含むクリームを塗ってから外出する際は注意が必要です。クリームを塗った肌が日光に当たるのを極力避けてください。
どうしても日差しの強い日中に外出される方は、日傘などでクリームを塗った箇所に日光が当たらないようにしっかりガードしましょう。
時間が経ちクリームが肌の内部まで浸透した後であれば、日光に当たっても悪影響はありません。
参考元1:コエンザイムQ10の基礎と応用 コエンザイムQ10協会編 丸善出版