コエンザイムQ10と合わせて摂りたいDHA・EPA
コエンザイムQ10とDHA・EPAは相性の良い組み合わせ
優れた疲労回復効果や抗酸化作用を持つコエンザイムQ10は、近年になり注目されている成分です。健康食品として認可されていて、さまざまな種類のサプリメントが売られています。
そこでコエンザイムQ10と一緒に摂りたいのが青魚に多く含まれるDHA・EPAです。どちらにも血液をサラサラにする働きがあり、コエンザイムQ10と相性の良い組み合わせです。併用することで相乗効果が期待できます。
血液サラサラに相乗効果が期待できる
血液をサラサラにするDHA・EPA
青魚に多く含まれる不飽和脂肪酸
DHA・EPAは青魚に多く含まれる「不飽和脂肪酸」の一種です。常温で固まらないため体内で脂肪として付きにくく、酸化にも強いことから、近年では健康に良い成分として注目されています。
血液をサラサラにして血流を整える
体内で中性脂肪と悪玉コレステロールが増えると血液がドロドロ状態になります。血流が悪化することで「動脈硬化」や「高脂血症」が引き起こされます。
DHA・EPAには血液中の中性脂肪値と悪玉コレステロール値を引き下げる作用があり、ドロドロした血液をサラサラに変えてくれます。
またEPAには血小板の凝集を抑制する強い作用があり、血栓をできにくくして動脈硬化や高脂血症を予防する優れた効果が期待できます。
一方のDHAには血管を柔らかくすることで血行を促進する作用があり、こちらも動脈硬化の予防に有効です。
優れた抗酸化作用を持つコエンザイムQ10
私たちは酸素を取り込むことで細胞を動かすエネルギーに変えて生命を維持しています。ところが取り込まれた酸素のうち最大5%程度が活性酸素に変わります。
体内で活性酸素が増えすぎると、強い酸化作用によって中性脂肪や悪玉コレステロールを「過酸化脂質」に変えてしまいます。過酸化脂質は血管を錆つかせて動脈硬化を引き起こします。
そこで体内ではコエンザイムQ10などの「抗酸化物質」を働かせることで、余分な活性酸素を除去しています。優れた抗酸化作用を持つコエンザイムQ10は、同じ抗酸化物質であるビタミンEと一緒に働くことで脂質の酸化を抑制してくれます。
三つの成分の働きで動脈硬化を防ぐ
コエンザイムQ10には増えすぎた活性酸素を除去して、脂質の酸化を抑える作用があります。一方のDHA・EPAには、血液中の中性脂肪値と悪玉コレステロール値を引き下げる作用があります。
動脈硬化の予防には活性酸素を除去するだけでなく、過酸化脂質の元である中性脂肪と悪玉コレステロールにも対処する必要があります。
どちらか一方の働きだけでは動脈硬化を防ぐことはできません。この三つの成分がお互いに連携することで、過酸化脂質が作られるのを抑制して動脈硬化を防いでいるのです。
コエンザイムQ10とDHA・EPAを一緒に摂る
イワシとサバから摂る
コエンザイムQ10は全身の細胞で生合成されていますが、体内で利用される量の半分は食事から摂る必要があります。
一方のDHA・EPAは必須脂肪酸でありながら体内で生合成することができません。そのため必ず食事から摂る必要があります。
DHA・EPAは青魚に多く含まれていることが知られています。中でもイワシとサバにはコエンザイムQ10も比較的多く含まれているため、一度に三つの成分を摂ることができます。
サプリメントから摂る
最近ではコエンザイムQ10とDHA・EPAを組み合わせたサプリメントを見かけます。イワシやサバを毎日食べるのは大変ですが、サプリメントなら気軽に摂ることができます。
味に飽きることがないため続けやすく、魚が苦手な方やイワシやサバを食べる機会が少ない方にも適しています。
費用は1日分でペットボトル1本分程度に抑えることができます。近年は価格が上昇傾向にあるイワシやサバを購入するよりも経済的です。
コエンザイムQ10とDHA・EPAを併用する際の注意点
摂り過ぎに注意
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どんなに体に良い成分であってもとにかくたくさん摂れば良いというものではありません。コエンザイムQ10は非常に安全性が高く、副作用のリスクが少ない成分です。
それでも過剰摂取によって、胃もたれ、食欲不振、下痢、動悸、湿疹などの副作用が引き起こされることがあります。サプリメントから摂取する際には、1日の摂取目安量を守って摂り過ぎないようにしましょう。一方のDHA・EPAは天然由来の安全な成分です。体に負担をかけず脂肪として付きにくい油脂であり、普通の摂り方をしている限りは脂質の摂り過ぎにはなりません。
ただし、EPAを大量に摂取すると作用が増強されて血液が固まりにくくなる可能性があります。DHA・EPAは一度にたくさん摂るよりも、毎日小まめに1g程度を目安に摂ると良いでしょう。
持病がある方はかかりつけの医師に相談する
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持病がある方はサプリメントの利用を開始する前に、必ずかかりつけの医師に相談してください。特に「抗血栓薬」を服用している方は、作用が増強されて血液が固まりにくくなる恐れがあるため、医師の指示を得てください。