コエンザイムQ10のハンドクリームの特徴
バリア機能を高めて手荒れを防ぐコエンザイムQ10のハンドクリーム
コエンザイムQ10は優れた美容効果が期待できることから、サプリメントだけでなくボディケア用品にも配合されています。
その中でハンドクリームには、コエンザイムQ10をはじめとする保湿成分がたっぷり含まれています。
コエンザイムQ10には肌のバリア機能を高める効果が期待でき、乾燥から守り手荒れを防ぎます。さらに美肌効果も期待でき、透明感のあるなめらかな肌へと導いてくれます。
コエンザイムQ10のハンドクリームは、食器洗いなどの水仕事で荒れやすい手をしっかりケアしたい方にお勧めです。
コエンザイムQ10のハンドクリームの効果
肌のバリア機能を高め手荒れを防ぐ
バリア機能の低下が手荒れを引き起こす
皮膚は外側から順に表皮、真皮、皮下組織によって構成されています。このうち最も外側の表皮は、外気に晒されて乾燥するのを防ぐためにバリア機能が備わっています。
ところがバリア機能が低下すると、肌が水分を保つことができなくなります。外気によって肌から水分が奪われることで、カサついて手荒れが引き起こされ、ひび・あかぎれに繋がります。
コエンザイムQ10がバリア機能を高める
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バリア機能の維持には細胞に十分なエネルギーを供給する必要があります。その役目を担っているのが細胞内の小器官であるミトコンドリアと、補酵素であるコエンザイムQ10です。
コエンザイムQ10によってミトコンドリアが活性化されると、肌細胞に豊富なエネルギーが供給されます。それによって細胞分裂が活発になり、新しい細胞が次々に生まれます。
細胞の新陳代謝が促されることで、健やかで若々しい肌が保たれ、バリア機能の低下を防ぐことができます。
小じわを目立たなくする
コラーゲンを分解してシワを作る活性酸素
肌が強い紫外線を浴びると活性酸素(※1)が作られて、肌が老化して手の小じわが目立つようになります。常に露出している手は紫外線によってダメージを受けやすく、しっかりケアする必要があります。
(※1)呼吸から取り入れた酸素の一部が活性酸素に変わる。増えすぎると正常な細胞を酸化させて様々な悪影響を及ぼす。紫外線やストレス、喫煙などでも体内に発生する。
コラーゲンの分解を防ぎシワを改善するコエンザイムQ10
コエンザイムQ10には優れた抗酸化作用があり、体内で増えすぎた活性酸素を除去してくれます。
女性の肌にコエンザイムQ10を1%含むクリームを5ヶ月間塗ったところ、シワが改善されることが確認されています。(参考元1)
メラニンの生成を抑えてシミを防ぐ
メラニンの過剰生成と沈着がシミを作る
シミは紫外線によってメラニン(メラニン色素)が過剰に生成され、排出されずに表皮の奥に沈着することで作られます。
いつも肌を露出している手は紫外線による影響を受けやすく、顔とともにシミが出来やすい部位です。
コエンザイムQ10がメラニンの排出を促す
コエンザイムQ10には肌細胞に豊富なエネルギーを供給することで、ターンオーバー(新陳代謝)を促す働きがあります。
ターンオーバーによって古い細胞が老廃物として排出されますが、一緒にメラニンも少しずつ排出されていきます。
浸透力に優れたコエンザイムQ10のハンドクリーム
コエンザイムQ10がどんなに優れた成分であっても、肌に浸透しなければ効果は得られません。コエンザイムQ10は脂に溶ける脂溶性であり、脂質の一種です。
このため油分を多く含むハンドクリームと相性が良く、配合しやすく浸透しやすいのがメリットです。ハンドクリームは水分を多く含む化粧水よりも浸透力に優れています。
肌の上で滑るようにして伸び、スッとよくなじんで、溶け込むように角質へと浸透していきます。
より高い効果が期待できる医薬部外品のハンドクリーム
コエンザイムQ10には優れた保湿効果が期待できますが、配合量が少ないと十分な効果が得られません。そこでお勧めしたいのが医薬部外品のハンドクリームです。
肌に塗る化粧品やボディケア用品に配合できるコエンザイムQ10の量は薬機法で決められています。化粧品は100gあたり0.03gまでと規制されています。
とても少ない量であり「これでは十分な効果が得られない」という指摘があります。一方で医薬品または医薬部外品の指定を受けると、100gあたり0.3gまで配合することができます。
つまり化粧品と比べて医薬部外品のハンドクリームには、最大10倍のコエンザイムQ10を配合することができるということです。
参考元1:コエンザイムQ10の基礎と応用 コエンザイムQ10協会編 丸善出版