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熟睡したい方にコエンザイムQ10

コエンザイムQ10の不足が引き起こす不眠

体内でコエンザイムQ10が不足すると疲れを感じやすくなり、疲労感や倦怠感が現われます。体を動かすエネルギーが不足することで元気がなくなり、全身の不調に繋がります。
その一つが不眠です。コエンザイムQ10の不足によって疲れやすくなることで、夜になっても疲労感が残って睡眠の質を低下させます。

コエンザイムQ10は細胞内の小器官であるミトコンドリアの働きを助ける補酵素です。ミトコンドリアでは体内で使われるエネルギーの95%以上を作り出しています。
もしコエンザイムQ10がなかったとしても生きていくことはできます。しかし、コエンザイムQ10があるのとないのとでは、エネルギー産生効率が28倍も違うと言われています。健康的な生活を送るためにコエンザイムQ10は不可欠な存在です。

私たちの体内には健康な成人で約700mgのコエンザイムQ10が蓄えられています。(参考元2)その半分は細胞内で生合成され、残りの半分は食事から補給しています。
ところが体内のコエンザイムQ10は20歳をピークに加齢によって減少していきます。さらに強いストレスや病気によって減少することも分かっています。

安眠をもたらすコエンザイムQ10の効果

体の疲れを取り安眠に導く

コエンザイムQ10は疲れているのに熟睡できないという方にお勧めです。コエンザイムQ10が効いてくると、まず手足がポカポカと温かくなり疲れが取れてきます。
夜しっかりと熟睡できるようになり、睡眠の質が向上することで朝にはすっきりと目覚められるようになります。
このような効果はQOL(生活の質)の評価からも明らかです。QOLとは幸せで健康的な生活を送れているかどうかを計る指標です。コエンザイムQ10を摂ることでQOLが改善されたという研究結果がいくつも報告されています。

自律神経のバランスを整えてストレスを緩和する

体の機能を維持する自律神経の働き

私たちの体は脳が出した指令を自律神経によって各器官に伝えることで、臓器を動かしたり体温を調整したりしています。
自律神経には活発に活動する時に優位になる交感神経と、リラックスした時に優位になる副交感神経があります。この二つの自律神経を交互に切り替えることで体の機能を正常に保っています。
人間の体は仕事や家事などで活発に活動する昼の時間に交感神経が優位になります。一方の副交感神経は、目覚めから少しずつ体温と血圧を上げて体を動かせる状態に整える朝の時間と、心身を休ませる夜の時間に優位になります。

強いストレスが自律神経の乱れを引き起こす

ところが脳が強いストレスを感じると自律神経のバランスが乱れてしまいます。その結果、緊張や興奮状態が持続することで夜になっても交感神経が強く働いて、心身を休めることができなくなります。
このような状態ではいくら寝ようとしても熟睡することができないため、寝ても疲れが取れないという状態に陥ります。朝になっても疲れが残ることで目覚めも悪くなります。

コエンザイムQ10が自律神経のバランスを整える

コエンザイムQ10によってミトコンドリアが活性化されると、神経細胞に十分なエネルギーが供給され、自律神経のバランスを整えることができます。

【コエンザイムQ10の効果を示す試験結果】

原因不明の疲労や倦怠感が続く慢性疲労症候群患者17名にコエンザイムQ10を1日150mg、3ヶ月間摂ってもらいました。疲労や睡眠に関する自覚的症状の得点などから試験開始前と終了後の変化を評価しました。
その結果、自律神経機能の低下が抑制されることが認められました。さらに夜間の睡眠中に目覚める回数が有意に減少することも認められました。(参考元1)
これはコエンザイムQ10を摂ることで自律神経のバランスが整えられ、睡眠の質の向上に繋がったことを示しています。

高齢者に対する効果

コエンザイムQ10を摂ることで疲労が回復して元気になり、全身の不調が改善されることはよく知られています。
しかし、これまでに行われた研究は20~50代の方が中心であり、健康な高齢者を対象とした臨床試験はあまり報告されていません。
高齢になると自律神経機能が低下するため、「夜ぐっすり眠れない」「夜中に何度も起きる」といった睡眠の悩みを抱えている方が多いと言われています。
コエンザイムQ10を高齢者が摂っても十分な効果が得られるのでしょうか? そこで高齢者を対象に行った研究を紹介します。

【コエンザイムQ10の効果を示す試験結果】

65~74歳の健康な女性20名にコエンザイムQ10と偽薬を1日100mg、5週間の休止期間を挟んでそれぞれ4週間ずつ摂ってもらいました。
それぞれの摂取期間前後に自律神経活動と日中の活動量を測定し、さらに気分や体調に関するアンケートに答えてもらいました。
その結果、夜間の睡眠中に目覚める回数が減少し、睡眠効率が有意に改善されることが認められました。
コエンザイムQ10を摂ることで加齢によって低下する自律神経の働きが改善され、睡眠効率の向上に繋がる可能性があることが分かりました。(参考元2)

参考元1:慢性疲労症候群に対する還元型コエンザイムQ10の改善効果について
参考元2:高年齢女性を対象とした還元型コエンザイム Q10 摂取試験 (1)日常の活力に与える影響

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